【スタイリスト紹介VOL.15】地元にアパレルショップをオープン。DROBEで出会う全国のお客さまが刺激に

DROBEのスタイリストたちの、スタイリングのこだわりやプライベートを紹介する「スタイリスト紹介シリーズ」。今回は、地元群馬県でアパレルのセレクトショップのオーナーとしての顔をもつ、T_Satomiさんにお話を伺いました。

T_Satomiさんプロフィール

群馬県中之条町在住。服飾系専門学校卒業後、都内百貨店・婦人服ブランドで販売員として勤務し、店長も務める。その後地元群馬に戻り、ファクトリーブランドの店員として勤務ののち、事務職にジョブチェンジし、ファッションからしばし離れる。2021年、DROBEのスタイリストとしてファッションの仕事に復帰し、2022年10月、出身地である群馬県中之条町でアパレルのセレクトショップ「me life」をオープン。

ーファッションに目覚めたのはいつ頃ですか？

かなり遅かったと思います。中学生のときに駅伝の全国大会で優勝してから、高校では陸上の強豪校に進学し、競技に打ち込む日々でした。監督のご自宅で下宿生活をし、休日も練習なので私服を着る機会がほとんどなく、常にジャージで過ごしていました。

ところが、なかなか競技成績が伸びなくなってしまい、部活も高校も辞めることにして...。人生で初めての挫折、将来やりたいことも見つからず、どうしようかなと考えていたときに、昔通っていたスミングスクールのインストラクターに誘われて、そこでアルバイトを始めました。アルバイト代で洋服を買うようになり、ファッションの楽しさに目覚めたのがきっかけです。

通っていたお店の店員さんに名前を覚えてもらったのが嬉しかったり、ファッションについていろいろ教えてもらうことも楽しかったり、接客によってとても元気をもらえました。自分もそんな接客販売がしたいと思うようになり、東京の服飾系の専門学校に進学しました。

ーファッションが第二の人生になったんですね。

本当にそうですね。専門学校卒業後はしばらく東京で販売員や店長をしていたのですが、地元に帰ることになり、一時ファッションから離れていた時期もありました。ただ、どうしてもまたファッションに関わる仕事がしたい、と思うようになり... 。ファッション業界の人って、すごく向上心があり、刺激的なんですよね。ファッションをやるのであれば、地元にいながらも、東京で働いていた時のような感覚で仕事がしたいと思っていたとき、DROBEのスタイリストの求人を見つけ、「これだ！」と思いました。

当時はフルタイムの正社員として働き、副業でDROBEの仕事をしていたので、仕事前や仕事後の、早朝や夜中にスタイリングをしていました。そう考えると大変そうなんですが、全然苦じゃなくて。やっぱり私はファッションの仕事が好きなんだなと再認識しました。

ーそこからアパレルショップのオープンに至った経緯を教えてください。

私の地元の中之条街では、中之条ビエンナーレという、国際現代芸術祭があります。そこでボランティア活動をしたとき、コロナ禍でもなんとか工夫して開催しようとしている運営やアーティストの姿を見て、「私も地元を盛り上げることがしたい」と心を動かされました。そこからは1年間の準備期間を経て、お店をオープンしました。

ーお店の運営と、DROBEのスタイリングの違いはありますか？

お店は自分の好きなものを紹介する場だと思っているので、私の好みに寄ったものが置かれています（笑）。具体的にはユニセックスでメンズも着れるような、カジュアルなテイストのものが多いです。

DROBEは全国のさまざまなお客さまとオンラインで知り合えるので、自分の刺激になっています。私は東京と群馬で過ごしたことがありますが、ライフスタイルによって着るものも変わるんです。例えば群馬は車社会なので、どこに行くにも車移動。あまり厚手のコートは必要ないんですよね。そんなふうに、お客さまの住んでいる場所や、どんな生活をされているのか想像しながら、その方に寄り添ったスタイリングを意識しています。

ーご自身のスタイルでこだわりはありますか？

最近はメンズアイテムを取り入れたカジュアルなテイストの服装が好きです。古着もよく着ますね。全身メンズアイテムだとバランスが難しいので、ワンピースにメンズの羽織ものを合わせ、袖をまくったりしてバランスをとっています。

ーファッション以外で、最近の関心ごとはありますか？

現代アートです。美術館に行ったり、全国各地で開催されている芸術祭にも行きます。中之条もアートが身近な街なので、ギャラリーに行っては少しずつアートを集めて、お店に置いています。あまり難しいことを考えずに、自分が感じるままに鑑賞していますね。

他には、近くの古民家カフェで、コーヒーとデザートを食べながらゆっくり過ごすこと。自分でもお店をやっているので、スタッフの方とも情報交換をしながら、私のお店にもコーヒーバッグなど置かせてもらっています。

ー最後に、お客さまに一言お願いします。

ファッションを楽しんでいただけるように、精一杯お手伝いをしたいと思っています！年齢やライフスタイルの変化によって、誰しもファッションに変化や迷いのタイミングがあると思います。お気に入りのスタイルを大切にしつつ、新しい自分らしさに出会えるような提案をさせていただきたいです。

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ーT_Satomiさん、ありがとうございました！