【スタイリスト紹介VOL.17】アパレル販売で多忙な日々に出会ったヨガ。沖縄に移住しゆったりとした日々を

DROBEのスタイリストたちの、スタイリングのこだわりやプライベートを紹介する「スタイリスト紹介シリーズ」。今回は、大手アパレルブランドで20年間販売の仕事をし、30代後半で退職を機に沖縄に移住、現在はヨガインストラクターをしながら個人向けファッションアドバイザーとしても活躍中のS_Tomokoさんにお話を伺いました。

S_Tomokoさんプロフィール

英文科を卒業後、アパレル企業に就職。販売員、店長、販売マネージャーとして20年のキャリアを積む。30代後半でヨガに出会い、沖縄に移住。現在はヨガインストラクターをしながら、ファッションアドバイザーとしても活動中。

ーなぜファッションの道に進もうと思ったんですか？

高校時代におしゃれな友人の影響でファッションに興味を持ち始めましたが、そのころは仕事にしようとは思っていませんでした。英語の勉強が好きだったので短大の英文科に進学し、語学を生かして空港で働きたいと就職活動をしていたのですが、友人のお姉さんがアパレルのショップ店員で、とても素敵な方で心を奪われてしまい...。

当時カリスマ店員ブームだったこともあり、「私も一度ショップ店員をやってみたい」と、就職活動をすべてやめ、アルバイトとしてアパレル販売員になりました。

ーそこから20年近く、ずっとアパレル販売の仕事を続けたんですね

私もここまで長く続くとは思っていなかったです(笑)。最初は憧れと勢いで始めましたから。

新人時代の店舗は売り上げに厳しく、売り上げ目標が達成できないと裏に呼び出される毎日。先輩が怖くて「辞めたい」と思ったこともあります。仕事が終わって家に帰ると母に愚痴ってばかりでした。

そんなある日、ずっと私の話を聞いていた母から「なんで同じ販売員のことばかり気にしているの？なんでお客さまに目を向けないの？」と言われ、ハッとなりました。先輩に怒られたくない、という思考で頭が支配されていたのが一気に吹っ切れて、それからはお客さまに向き合って仕事ができるようになりました。

元々、友人からよく悩みを相談されるタイプ。友人の話をうんうんと聞いて、自分なりのアドバイスをして喜んでもらうことが好きでした。お客さまにもとにかく話を聞くようにしたら、徐々に悩みを打ち明けていただき、その方にあった提案ができるようになりました。お客さまから悩みが解決できたと聞くとやりがいを感じ、仕事がどんどん楽しくなり、楽しくなってからは売り上げも自然とついてくるようになりました。

20年間のアパレル経験で、後半は最大10店舗のマネジメントや人材育成もやらせていただきましたが、プレイングマネージャーとしてスタッフや店長とともに常に店頭に立っていました。朝から晩までずっと仕事、忙しくも充実した日々を過ごしていました。

ーヨガインストラクターへのキャリアチェンジはどうしてですか？

30代半ばのころ、疲れが取りづらくなった、痩せづらくなったなどの身体の変化を感じ、最初は気軽な気持ちでヨガに通い始めました。通っているうちに、それまでずっと仕事での責任や、人の育成・評価ばかりを気にしていたのが、久しぶりに自分に意識が向くようになり、「今の私は、自分を大切にできていないな」と気づいたんです。

今の主人と付き合い始めてから年に一度は沖縄旅行にいくのが恒例だったのですが、宮古島のビーチでサンライズヨガを受けたときに、朝日の中、自分を大切にできている実感にブワーっと涙がでて...。「こういう生き方もありなのかな」「いつか沖縄でのんびり過ごすのもいいな」とふと主人に伝えたら、「実は僕もそう思っているんだよね」と。そこから沖縄移住の話が現実的になりました。

‍

仕事は十分にやりきった感覚もあったので、次の世代に任せて違う人生を歩んでみたいと、一年かけてしっかり引き継ぎをするつもりで、早めに会社にも相談しました。

その一年を準備期間として、ヨガの資格を取ったり、パーソナルスタイリストの勉強もしました。そのころに出会ったのがDROBEです。

ーDROBEでのスタイリングは店頭での接客と違いはありますか？

非対面なので直接お話ができないもどかしさはありますが、20年間ずっと店頭でさまざまなお客さまとお話ししてきたので、プロフィールを見ればどんなお客さまなのか想像を巡らすことができるのは、私の強みなのかもしれません。お好みの雰囲気やご職業、お子さまのご年齢などで、どんなライフスタイルを送っているかをイメージしながらスタイリングしています。

今の女性は、家庭に仕事に忙しいから、DROBEは本当にいいサービスですよね。忙しくて店舗に足を運べなかった人も、ファッションを楽しんでいただけるきっかけになるんじゃないかな。

自宅で試せる気軽さもあり「店舗では勇気が出なくて試せなかったけど、試着してみたら気に入って購入しました」という声をもらうことも多く、店頭ではご提案できなかった層の方にもスタイリングをお届けてきている実感があります。

ーDROBEのスタイリングで意識していることを教えてください！

お客さまが欲しいとおっしゃっているアイテム以外にも、一点は自分なりの提案を入れるようにしています。「これとこれがほしいということは、ジレも好きだろうな」とか「このコーディネートにはこの小物を合わせてほしいな」など、お客さまの生活に馴染みつつ、新鮮でワクワクできる提案になるように意識しています。

あと、足元でコーデは決まると思っているので、たとえ提案アイテムに靴がなくても、カルテで絶対に足元のことは触れるようにします！例えば40代であれば上下がカジュアルアイテムだったら足元はパンプスにしてみたり、逆に決めすぎちゃったなというときはローファーやスニーカーで抜け感を出したり。

私自身も靴が好きで、長く好きな靴をずっと履いています。

ーS_Tomokoさんの好きなスタイルや、好きな時間は？

沖縄に来てからは、気が向いたときには海に立ち寄り、砂浜にさっと座れるように、リラックス感のあるパンツや靴がお気に入りです。

沖縄のやちむんという陶器を集めていて、DROBEのお仕事をしているときもやちむんで美味しいコーヒーや紅茶をいただきながらだと、それだけで少しテンションが上がって、より楽しく作業できます。

会社員時代は、組織の中で、周囲の期待に応えるために一生懸命生きてきました。今は自分を中心に考えることができていて、すごく生き心地が良いです。朝はストレッチや瞑想から始まる今の生活は、静かでゆったりと時間が流れていて、すべての時間が癒しかもしれません。

ー最後に、お客さまに一言お願いします。

私自身、ここ数年で生き方がとても変わりました。

どんな方も、なりたい自分になることができると思っています。DROBEのお客さまの中には、忙しい毎日でファッションから心の距離がある方や、ファッションに苦手意識がある方もいらっしゃると思うのですが、DROBEを見つけて、やってみようと思っている時点でファッションを楽しむことを諦めてないはず。DROBEをきっかけに、もう一度なりたい自分に目を向けていただき、ファッションを通じてなりたい自分をめざしてほしいなと思います。

‍

ーS_Tomokoさん、ありがとうございました！